特集 フォトエッセイ 「青い海と白い砂」 −113系のある風景−  Page 6


鉄道写真を撮っていると橋での場面が多くなる。橋という建造物は言葉では言い
表せない魅力を持っているのだと思う。そういえば子供の頃、親戚の家に遊びに
行くと、江戸川の土手から黄色い総武線と彼が元気に走っている姿をよく目にし
たものだ。まるで太鼓のような音を出して鉄橋を渡って行く。彼は今は江戸川を
渡ることはない。そして、総武線もすっかり色が変わってしまった。時代の流れ
の中で、仕方ないことなのかもしれない。でも、できるならもう一度、昔のそん
な光景を見てみたいものだと思う。そこにはきっと、まだ無邪気だった頃の自分
がいるはずだ。

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